地元の話

上京して数年経った今は感染症の影響で帰省できないこともあり1年程帰っていない

生まれてから就職するまで20年以上同じ地で生きてきた自分としては、生まれて初めて1年以上身を離している。

祖母と還暦を当に過ぎた両親と親戚がいることもあり帰省自体がリスキーとなってしまっているため、自宅に戻らないとしても外泊をすればいいのではと帰省の機会を狙っているがクラスターが多発しているためやはりやめようとなっている。

 

住んでいる人間は然程好きではないのが殆どだが、景色や人の営みが見えるところは結構好きなのかもしれない

 

昔からそういったものは好きだったが強く思うようになったのは大学に行っていた頃からだろうか

自宅は市境付近にあり、地域独自で発展していたため市の中心地へ行く機会が殆ど無かったが、大学浪人を境に市街地へ行く機会が増えた。

大学へも距離があったので車で通学していたが、大学の友人から勧められて行く飲食店や遊び場など、そういったものに無頓着であった自分にとってはとても新鮮だった。

卒業後は大学の友人達は地元を気に入っており、地元の民(上京しているが)としては嬉しく思っている。

自分自身としても機会があればまた住みたいと思っているし、東京で死ぬまでいるつもりもないのでいつかは戻るは思う。職があれば...やや余裕のある生活ができるのなら...

 

かといって今の住環境が余程気に入らないかというとそうではなく、都心へのアクセスの良さの恩恵にあやかっている。地方だと入手に時間がかかるものでもすぐ手に入ったり、興味が湧くものも多い。人は多いが、ドラマや映画の舞台となっている地域に足を運んだり、教科書に載っている展示物や展示場へ行ったり、都会ならではの風景を味わっていたりと、観光じみたことをしている。上京時母から言われた「本物を見ることができる」ということを実感している。

 

馴染みの場所を見つけることができたことは嬉しいが、すでに慣れ親しんだところにもまた戻りたいという気持ちを持ち合わせた揺れ動く乙女みたいな状態になることもある。たまにね。実際問題として、今の給与水準を維持するためにはというところでは地方はやや分が悪い気が。まあそんな事を考えているのもまた楽しいよねって話。